世界の始まりと世界の終わり 2頁

金曜日, 2月 20, 2015

先ほど倒れていた場所より見えていた大樹の元へついた。

見渡せば糸車のある建物や

食料品を取り扱っているであろう店がある。

なるほど、ここはこの村の中心なのだろう

となればきっと、ダンカン氏の家はこの近くにあるに違いない

あたりを見回すと一人の男性がこちらを見ていた。

肩まで伸びた白髪に整えられた髭

離れた距離でもわかる威厳と落ちつた雰囲気

きっと彼がダンカン氏であろう。

 

 

「はじめまして、貴方がダンカン氏ですか」

「君は?」

たったそれだけの言葉だが私はこの者が本当のダンカン氏であると悟った。

私は、先ほどの手紙に同封されていた紹介状をダンカン氏に渡す。

「ほう、ナオからの手紙だね。いつまでも子供だと思っていたあの子がこんな礼儀正しい手紙を書くとは・・・。」

「もう子供扱いしてはいけないね。」

そう言ったダンカン氏の顔は、わが子・・・孫の成長を喜ぶかのように微笑んでいた。

「君がガラードか?わしは、この村の村長をしているダンカンだ。ティルコネイルにようこそ」

簡単な挨拶の後いろいろな事を聞いた。

この世界には元からこの世界の住人である ヒト

それとは別に私の様に他の世界から来た ミレシアンと呼ばれる存在

そのどちらにも属さない 魔族と呼ばれる存在がいるという事

 

 

「君の人生は君だけのものだ、何を成し遂げてもいい、自由に生きなさい」

「君がこのエリンで何か困ったことが起きたら、またわしを訪ねるといい」

ダンカン氏が村長をしている理由がわかる。

なるほど、こういう人物にこそ長でいてもらうのが最良であろう

私は戻る事のできない、元いた街の町長を思い浮かべる。

「アレと比べてはダンカン氏に失礼極まりない」

 

 

Iolite day          Garrard Jeweller   手記2頁

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